特別支援学校で読み聞かせ、何を読もうか悩んだときには食べ物の絵本を選んでいました。なぜかというと、興味の幅が狭いことが多い特別支援学校に通う子どもが、興味を持ちやすいジャンルだからです!!
なかでも、「くだもの」という絵本は読み聞かせをすることで
・果物の名前を覚えられる
・食べものに興味が出る
・他者とのやり取りが広がる
こんな良い影響が現れました。
今回はそんな特別支援学校で大活躍だった絵本を紹介します。
絵本「くだもの」とは?
平山和子先生が描いた福音館書店から出版されている、「くだもの」。初版は1979年と長く愛されてきたベストセラーです。
この絵本をおすすめする理由
①絵がリアルでおいしそう
表紙からわかる、果物のリアルさ。
見開きのページに果物そのもののイラストと食べる状態のイラストのどちらもが描かれているのもポイントが高いです。
特別支援学校に通う子どもは、”汎化(はんか)”が苦手なことがよくあります。

汎化とは、違う場面でも同じものとして理解する力のこと。
例えば、実物のりんごとイラストのりんごを”同じりんご”として結びつけて考えることだよ。
抽象的な絵やデフォルメされたイラストだと、実物とのつながりがうまく作れず、理解が進まない場合があるのですが、この絵本のリアルさだとその心配が少ないのです。
②「さあ、どうぞ」のやりとり
食べる状態のイラストと「さあ、どうぞ」の文章というシンプルなページ。
読み聞かせをしながら、子どもに「さあ、どうぞ」と絵本を口元に近づけてあげてみてください。思わず子どもが口を開けてしまうことでしょう。
特別支援学校で読み聞かせをした際も、普段読み聞かせであまり反応がない子どもに「さあ、どうぞ」と果物を持ったフリをして手を口元に近づけたら、なんと、口をあけてくれました!

「先生も食べたいなぁ」というと、子どもが私の口元に果物を運んでくれることもあったよ!
③「どれが食べたい?」 選ぶ練習に
食べるまねからさらに段階をあげて、「選ぶ」というやり取りの練習もできます。
一通り読み終えた後、「○○さんはどれが食べたい?」と聞いてみてください。
言葉で答えてくれる子、ページを指さしてくれる子、意思表示がなかなか出せない子には、果物のカードを用意して2択でカードを取ってもらうのもよいですね。

慣れてきたら、「どっちがいい?」「○○ちゃんが好きなのどれ?」など質問にバリエーションをつけてもいいわね。
まとめ
集中力が続かなくても、着席して話を聞き続けることが苦手でも、この絵本はシンプルで短いから、特別支援学校での読み聞かせにぴったりでした。
1冊の絵本で何通りもの学習ができてしまいます。ぜひ読んでみてくださいね。





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