タンスに眠っている着物、捨てるにはもったいないけど、自分じゃ着られない・・・
着物をリメイクしたいけど、オーダーはお金がかかるから、自分で作れないかな・・・
既製服じゃない、自分だけの洋服が欲しい!
着物リメイクの魅力
思い出の着物を次の世代に
家のタンスや実家のタンスに代々受け継がれた着物が眠っていませんか?筆者の年代では、祖母もほぼ洋服を着ていて着物を着る習慣はほぼなかったようですが、タンスには代々からの着物がたくさん眠っていました。聞いてみると、誰それが着ていた、母の結婚式に着ていた、など思い出のエピソードが盛りだくさん。
元々、着付けが得意なわけでもなかった筆者でしたが、着物へのあこがれは強くありました。でも、シミや虫食いなど状態が悪いものも多く・・・

なんちゃっての着付けしかできなかった筆者。素敵な柄なのに、気軽に着られないことに歯がゆい思いをしたようで
そんな時に出会ったのが、「着物リメイク」。着付けも柄や生地でのマナーも気にせず、好きな柄の着物を普段着で着られる。
しかも、着物だと襟もとにシミがあって着られない場合でも、着物をほどいて生地にすればシミの部分を避けて使える!
エコでサステナブルな暮らし
ユニクロやGUなど、洋服が気軽に、安く買える時代。今を生きる人は、洋服は購入するものという考えの人がほとんどでしょう。
そんな中でも、少し手間を加えてリメイク。長く眠っていた着物を箪笥の肥やしとするのではなく、新しい形で光をあてませんか?
世界で一つだけの洋服
着物自体が、ハッキリとした色や柄など、現代の服とは違った魅力の詰まった生地。そんな魅力的な生地で世界に一つだけの洋服を作りませんか?
手間をかける分、愛着もわきますよ!
着物の調達方法
大きく二つ!
自分の家に眠る着物を探す。
これは、ある家庭とない家庭があるかと思いますが。帰省の際に、訪ねてみると意外と眠っていることも!ただ、どんな着物がどんな状態で眠っているかは運しだい!
古着屋で購入!
近くに古着屋があれば覗いてみてください。着物だけを扱うお店から、大手の買い取り専門店の一角に着物も扱っている場合も!
こちらは、ある程度綺麗な状態で、欲しい柄を選ぶことが可能!
着物リメイクに必要なものは?
ミシンや手縫い用の針と糸
まずは、ミシン。もちろん手縫いでもできますが、ミシンのほうが断然早いし楽です。ミシンだと縫い目がズレる、という人はマスキングテープを布に貼ってガイドラインにするといいですよ!
筆者、おんぼろのミシンを使っていましたが、途中で壊れてしまい、手縫いに・・・
手縫いは大変でしたが、場所を選ばずに作業ができるので、ドラマを見ながら作業できたのでそれはそれでよかったです。小学生の頃に買った裁縫道具が今ごろになって役に立つとは・・・基礎教育の大切さを実感しました(笑)

ミシンや縫う作業の腕前は、あまりなくても大丈夫!
リッパー
着物をほどくときにも、縫い間違いを直すためにもリッパー!
裁ちばさみ、ロータリーカッター
着物の生地を切る道具たち。筆者は裁ちばさみを使いましたが、切っているうちに斜めにズレることも。
ロータリーカッターは、筆者が参考にした本で紹介されていました。ピザカッターのような、回る刃がついていて、定規にあてながら、転がすように切ることができます。こちらのほうが、ずれが少ないかも。

ロータリーカッターは下から上にいっきに滑らすのがおすすめ!
チャコペン
裁断の印付けに。柄によっては見えづらい場合がありますが。(正直多少のずれは自分用なら全然許容しています笑)
今って、いろんな色がありますね。
定規
生地の祭壇の時に。直線定規でもいいですが、直角定規だと線が斜めにずれないので使いやすいです!
アイロン
ほどいた生地を洗った後に、縫い代を割るために、などアイロンの出番も意外と多いです。
コードレスがおすすめ!
今回作った洋服
参考図書はこちら
型紙がいらないこと、作れる洋服のデザインがおしゃれだったことなどから、こちらを選びました。
今回は、この本の中から、「すらりサロペット・パンツ」をつくりました。
使った着物
この本では、羽織から作れるということで、家にあったこちらの羽織を使いました。

羽織を使うのは、着物よりほどくのが楽だからみたいです。着物でどうしても作りたい!という人は、それでも大丈夫だと思います。
作り方
①羽織をほどく
リッパーでじゃかじゃか糸をほどいていきましょう。面倒ですが、糸を引っ張ってほどくのは難しい場合があるので、ちょっとずつ切って外しましょう。裏地は使いませんでした。
②洗濯する
たいていの生地は大丈夫だと思いますが、洗濯して縮む生地でのリメイクはお勧めしません!
絹のものも私は普通に洗濯機に入れました。乾燥機はNG!
③アイロンがけする
ここでしっかりしわを伸ばしておかないと裁断の時にゆがみがでるので、しっかりと!
④裁断する
ここが重要!ほぼフリーサイズのデザインですが、一応完成品の形を想像して、サイズ感を調整できる人は調整することをお勧めします!(私は丈が若干短かったので・・・!)
定規でしっかりと測りましょう。(もっている人は直角定規だとなお良し!)

⑤縫う
縫って、アイロンして、また縫って。少しずつ形が見えてきます。

完成品
ようやく完成したのが、こちら。

・・・形はよかったんですよ、若干丈が短くなってしまったり肩紐の幅が細い?と思ったりしましたが。
デザインですかね。。やや鬼のパンツ感が否めない・・・(泣)
とまあ、今回はこんな結末でしたが、作業自体は本当に簡単でした。縫い方も全部直線縫いだけで、初心者にもやさしい!まだ挑戦していませんが、ほかにも素敵なデザインがあるので、また着物を見作ろうかな。帯でカバンなんかも作れちゃうんです!
みなさんも、ぜひ挑戦してみてくださいね!
コメント