2007年から連載が続く大人気漫画「宇宙兄弟」。映画化やアニメ化などさまざまなメディアで楽しまれてきた作品がいよいよ完結に近づいているようです。
今からならまだ間に合う!一緒に最終回の感動を味わいましょう!
作品概要
講談社のモーニングから出版されている「宇宙兄弟」。作者は小山宙哉(こやま ちゅうや)さんです。
あらすじ
2025年、NASAは日本人宇宙飛行士・南波日々人を含む、第一次月面長期滞在クルーのメンバーを発表。時を同じくして日本では、自動車会社の設計をしていた南波六太が会社をクビに。大きく異なった運命を歩んでいたふたりの兄弟。しかし、それぞれの未来が、幼少時代に交わしたある約束によって、動き出そうとしていた——。
宇宙兄弟|モーニング公式サイト
連載は2007年からなので、2025年の舞台はかなり先のような気がしていましたが、2025年の今、日々人(ひびと)と六太(むった)が宇宙飛行士としての歩みを進めていると思うとドキドキしますよね!!
この作品を読むまで、宇宙のことなど何も知らない筆者でしたが、ISSやNASA、JAXAなどの用語がわかるようになり、ついには筑波宇宙センターへ見学にも行きました!

ちびムッタとヒビトがお姉さんを困らせながら説明を聞いていた部屋も、光の反射で着ているようにできないかな~と張り付いたガラスケースに入った宇宙服と原作に登場した展示がたくさんありました!
知らない人にもここまでハマらせるほど魅力たっぷりな作品です!
いつ完結するの?エンディングは?
44巻からハラハラな展開が続いている宇宙兄弟。筆者は先が気になりすぎてモーニングの最新号も読んでいます。
宇宙兄弟のアシスタントさんが配信しているメルマガでも、小山先生が最終回を目指して物語を進めていると書いてありました。
おそらくあと数巻で完結なのでしょうね。楽しみなような寂しいような。
エンディングの展開ですが、これはアシスタントさんも知らないそうです。小山先生のみぞ知る!ですね。
45巻は7月23日に発売が決定しましたね!!!
ネーム本や複製原画、アポのぬいぐるみなど様々な特典が付く記念セットも出るみたいです!
魅力あふれるキャラクター
※ここからはネタバレも含まれるので閲覧注意です!!
南波六太(なんば むった)
宇宙兄弟の兄のほう。どこか冴えない雰囲気に描かれていて、カッコつけようとしても決まらない。弟の方が先に宇宙飛行士の夢を叶えた一方、兄の自分は会社をクビになりやさぐれた姿からスタートしました。
人の上に立ち、リーダーシップをとるタイプではないのですが、アイデア・機転やコミュニケーション力は抜群で仲間を隣から背中を押してくれる存在!(わかりますかね・・・(^^;)
筆者が好きな名言は・・・
11巻#107 俺の敵はだいたい俺です。
宇宙飛行士の試験の最中、試験管のビンスに「君にとっての敵は誰ですか?」と聞かれ答えたセリフです。六太は宇宙飛行士の夢がありながらも「どうせ無理だろう」と一歩をなかなか踏み出そうとしていませんでした。自分の夢を邪魔し続けていたのは「自分」だというのです。
成功体験をガンガン積み上げているわけではない六太がいうからこそ、スッと心に入ってきました。夢に向かって踏み出すことって勇気がいるんですよね。
24巻#232「ねえ シャロン……この先また怖くなっちゃったりして “生きる意味”とかに迷っちゃってもさ 最後には必ず “生きる”ことを選んでよ。生きてて欲しいんだよ」
先ほどの名言に気づかせてくれたのが六太を理解し、信じて応援する天文学者のシャロンです。作中にALSという病気になってしまったシャロンは月面展望台を作る夢を六太に託します。いつも、六太の心を解きほぐし、優しく支えていたシャロンですが、病から思うように体が動かず、思わず弱音が出てしまう。そんなシャロンへの六太の言葉です。
この言葉は病に気持ちが負けそうなシャロンへの言葉でしたが、様々なことがある現代、ふとした時に考えてしまうこともあるかもしれません。それでも、意味なんていらないのだと思います。この言葉は、どこまでも深く沈んでしまいそうな気持が弱るときに支えてくれました。
この場面の続きで、過去にシャロンが六太に伝えた言葉も大好きです。
ムッタ「人は何のために生きてるの?」
「誰かに—”生きる勇気”を与えるために生きてるのよ。誰かに—勇気をもらいながら」
南波日々人(なんば ひびと)
宇宙兄弟の弟の方。六太に比べてひょうひょうと成功を重ねている印象。やるべき努力はしているけど、考えるよりまず行動!社会の中ではトリッキーに見えがちなタイプです。
持ち前の行動力で、日本人初のムーンウォーカーとなり宇宙飛行士として活躍している日々人に襲い掛かる事故。パニック障害を克服する場面では兄弟の絆やチームメイトたちの優しさが際立ちました。
筆者が好きな名言は・・・
36巻♯340「宇宙飛行士としてダメになってた僕を 兄はフワッと救ってくれました 今度は僕が――兄を救いに行く番です」
帰還船がなくなり、予定より滞在期間が延びてしまった六太たちを救うためのプロジェクトメンバーに選ばれた日々人。彼が記者会見で言った言葉です。
先ほど紹介したように、日々人は宇宙での事故の後パニック障害になってしまいます。大好きだった宇宙服も着ることが辛くなり、様々な治療に取り組むのですがなかなか解決せず。どうにもならなくなったときに、兄ムッタを頼るんです。滅多に頼られたことのないムッタですが、やはりお兄ちゃん。弟の努力とか決意とかをちゃんと認めて、信じているんですよ。
「頑張れ!」とか「お前ならできる!」とかそんな具体的な励ましではなく、本当にフワっと救ってあげる兄、そして六太がピンチな時は駆けつける弟、この兄弟の強い絆が本当に素敵でした!!
ビジネスに生かせる!?
魅力的な登場人物が多い宇宙兄弟。まさかのビジネス本も発売しているのです。
就職のときにやりますよね、自己分析。この本は、宇宙兄弟のキャラクターを分析しながら、自分や周りにいる人はどのタイプなのかを分析することができます。
ちなみにFFS理論とは小林 惠智さんが開発した理論です。
人の組み合わせをカガクする!丨FFS理論で組織の活性化を支援する【チームマネジメントのヒューマンロジック研究所】
FFS(Five Factors & Stress)理論とは、「ストレスと性格」の研究において開発されたものです。人の思考行動特性を5因子とストレス値で定量化し、個人の潜在的な強みが、ポジティブに発揮されているか、ネガティブに発揮されているかわかります。さらに、人と人の関係性を客観的に把握・評価でき、チームを最適な編成にすることができる理論です。
FFS理論について
この理論をもとに自分や他者の性格を理解して、ビジネスでよい関係を作ろう!と導入している企業も多数あるのだそうです。
学生時代もですが、社会人になってから、さらに様々な考えの人と協力したり意見を交わしたりして、仕事を進めていかなければならない。でも、なかなか相手の思考が理解できない!なんて困ることがありますよね。
先ほど紹介した本より、さらに人間関係の構築に踏み込んだ一冊です。この本を読むと相手を理解して、よりよい環境で仕事ができるようになる気がします。
まとめ
人間味あふれる魅力的なキャラクターがたくさん登場する宇宙兄弟。完結まであとわずかなので、この機会に手に取ってみてはいかがでしょうか。
FFS理論の本はビジネス本としても興味深いですが、キャラクターへの理解を深めるキャラクター図鑑のようでもあります。こちらもぜひ手に取ってみては?
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