感覚過敏の子どもにおすすめ!お家でできる感覚統合あそびとトレーニング

学校生活・支援の工夫

感覚過敏とは?

読んで字のごとく、感覚が過敏であり、そのために日常生活を送ることへの困難さを抱えている状態のことです。

どんな困りごとがある?

では実際に、感覚過敏があることで日常生活で抱える困難さを具体的に紹介していきますね。

・爪切りができない、歯磨きを嫌がるといった身体ケアの拒否。

・肌触りの良い素材しか着られない、服のタグが当たって嫌がるなど、衣服へのこだわり。

・手に絵の具やノリがくっつく作業を嫌がる、手で素材を触ることが嫌で手を使う動作ができない。

しき
しき

困りごとは人それぞれ!いろんな要因が考えられますが、上記であげた困りごとは、感覚過敏が原因のことが。

トレーニングって何をやるの?

感覚過敏には個人差があります。どうしても生理的に受け付けられないものを力づくで強制したところで、嫌なものは嫌なまま。むしろ強制した相手に不信感を抱いたり、トラウマになる場合も。

ただ、特別支援学校で教員をしていた経験上、触覚の過敏さに関しては多少の軽減が見られました。

それが感覚統合トレーニング。簡単に説明すると、五感や前庭覚(傾きやスピード感)、固有受容覚(手足の位置や動き)から受け取った信号を正しく受信できる回路を整えること。

しき
しき

感覚統合がうまくいっていないと、受け取った信号を必要以上に感じてしまったり(過敏)、逆に信号を全く受け取れなかったり(鈍麻)するね。

トレーニングをする前に

やりすぎ注意!

支援に悩んでいる方だとどうしてもトレーニングに熱が入りすぎることが。嫌なことへのトレーニングになるので、長時間にわたったり、強引に行わせたりするのはNG!

活動時間も最初は0秒だっていいのです。その場にいるだけ、見ているだけでも意味はあります!

安心できる環境で!

苦手なことだからこそ、リラックスして取り組ませて!

そもそも苦手意識や緊張する場所では、チャレンジしようという気持ちに慣れないことも。(ただ、チャレンジしてみた結果、その場所が苦手な環境になってしまうこともあるのですが・・・)

また、お手本を見せる支援者は全力で楽しんでいる様子を見せてあげてください!信頼関係のある相手が楽しんで触っているなら、自分も触ってみようかな?とチャレンジする気持ちが生まれるはず!

たくさん褒めて!

できたことをしっかり褒めてあげてください。別に言葉じゃなくてもいいのです。子どもの目を見て頷いたり、頭を撫でたり、いつもより少し高いトーンの声で褒めたり、ジェスチャーで伝えたり。その子が褒められたとわかる行動で伝えてあげてください。

しき
しき

1秒できただけでも成功体験だよ!

お家でできるトレーニング10選!

1.スライム(片栗粉)遊び

ねばねば、べたべた遊びの代表、スライム!学校では、バットいっぱいに作って、ダイナミックに手をめり込ませたり、握ったり、垂らしたり。夏場にやったので、冷蔵庫保管していたので、ひんやり涼むこともできました。

硬さを調整できるので、可能なら自作するのもおすすめ!

苦手な子は、小さなかけらを手に触れさせたり、指先でつつくだけの活動をしたりしました。よりトロトロを味合わせたい子には、片栗粉の液体もおすすめ。ダイラタンシー現象を楽しむのもおすすめですよ。

2.粘土遊び

スライムより硬いので、入門におすすめ!学校では、バットに小麦粉と塩を混ぜた粉を出し、粉の状態から、徐々に水を入れ、こねてまとめるところから取り組みました。

粉のほうが比較的抵抗が少ないように感じました。が!とても部屋や服が汚れます。粉から始める場合は覚悟を持って行ってください。

水の量によっては、ほとんど手につかずに触れるため、感触を楽しむ活動にはうってつけでした。

3.砂遊び

公園遊びの定番、砂遊び!サラサラの砂であれば抵抗が少ない子が多いのではないでしょうか?

サラサラの状態で手に振りかけたり、ちょっと水を足して、ざらざら、ドロドロの感触を楽しんだり、足で踏んでみたり、手や足を埋めてみたり、遊び方は無限大!

苦手な子は、砂場に入る、砂場を歩くからでもチャレンジ出来たら花丸です!

4.絵の具のぬたくり

この活動は、だいぶ苦手な子が多かった印象です。筆の代わりに手を使って画用紙に絵の具を塗り広げる活動です。

絵具がべっとり手につき、振り払っても簡単には落ちないので・・・

ただ、子どもの成長を測る手形、足形をとるには必須の工程だったりしますね。特別支援学校でも、手形アートや模造紙にダイナミックに手形や足形をつけたアートなどたくさんやりました。

苦手な子は、時間を決めたり、すぐに雑巾で拭ってあげたりしましたよ。

5.水遊び

夏の遊びといえば、水遊び!水が大好きな子どもが多いですが、中には濡れるのが嫌だったり、冷たいのが嫌だったりする場合も。

最初は、水が流れる様子を見たり、指先で触ったり、水鉄砲で的を撃ったり。顔に水がかかるのが嫌な子には、霧吹きで練習したこともありました。

6.テープでベタベタ遊び

テープの粘着で遊ぶのはいかがでしょう?粘着力弱めなテープを服や体にくっつけて、はがして。

ゲーム感覚で楽しめば、手につくベタベタが楽しめるかもしれません。机についたテープをはがす活動は手先の操作性向上のトレーニングにもなりますよ。

7.新聞紙プール・スズランテープ

お家の中でプールをやりたければ、新聞紙プール!新聞紙を破ったり、投げたり、蹴散らしたり。ストレス発散にもなりますね。最後の片づけまでやれたら花丸!集めた新聞紙をゴミ袋に入れたら、即席クッションとして乗ったり投げたりして遊べます。

ダイナミックに破る子、小さく小さくちぎる子、プールの中で寝そべってリラックスする子、遊ぶ姿に個性が出ますよ。

スズランテープを細かく裂いたポンポンを水のシャワーに見立てて遊ぶのもおすすめです。

8.いろんな服でファッションショー

様々な服の素材に親しめる、ファッションショー!ビニール袋で作ったり、新聞紙で作ったり、綿の大きな布を巻き付けたり。

自分たちで色を塗ったり、パーツをつけたりデコレーションすることで愛着アップ!ファッションショーと銘打って、音楽をかけたり写真を撮ったりしたら、より楽しさもアップ!

9.ぶるぶるマッサージ

道具は何もいりません!手で子どもに直接触るだけ!

簡単ですが、感覚過敏で触られることが嫌な子に実際にやってみたら効果があった方法です。

最初は手など抵抗が低い場所から。握手をしてぶるぶる揺らします。私の経験では、過敏な子ほど、結構強めに揺らしたほうがくすぐったくならなくて良かったように思います。

右手→左手→両手→右足→左足→両足

それぞれ10秒数えながら、ぶるぶる揺らします。毎日取り組んでいると、次第に振動を楽しんでくれるようになりました。

10.足つぼマット

ざらざら、ぶつぶつ、ふわふわ、いろんな素材の上を裸足で歩くだけ。

梱包のプチプチやペットボトルキャップ、クッションなど様々な素材を用意して、足つぼの道を作り、アスレチックのように遊びました。

バランス感覚も育てたいなら、浮石わたりも取り入れるとよりトレーニングになりますよ!

おわりに

あまり聞きなじみのない感覚統合が少し身近に感じることができましたでしょうか?

今回紹介したトレーニングは実際に学校で取り組んだ活動です。合う合わないは個人差があると思いますが、取り組めそうな活動からチャレンジしていただければと思います。

少しでも、困りごとが小さくなりますように。

この記事を書いた人
大嶋 しき

幼稚園、小学校、特別支援学校の教員免許を持っており、特別支援学校の勤務経験があります。知的障害がある子どもを中心に、ダウン症、自閉スペクトラム症などさまざまな特性のある子に指導をしてきました。

近年需要が増えてきた特別支援教育。このサイトを通して、子どもとのかかわり方に悩んでいる方々を支えるお手伝いが出来たらうれしいです。

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