
絵本ってどう選べばいいの~?読み聞かせがうまくできない….
そんな悩みを抱える新人教員やママさん、パパさんへ。
特別支援学校で0歳から5歳の認知発達の子どもに実際に読み聞かせをしてきた経験から、子どもの年齢や興味に合わせた絵本の選び方、思わず注目してしまう読み聞かせのコツを紹介します。
さらに、「忙しくてじっくり絵本を選ぶ時間がない」「何を読んだらいいかわからない」という方に向けた、絵本の定期購読サービスや絵本のサブスクの情報もまとめました。
絵本を通して子どもの心を豊かに育て、興味の幅を広げていきましょう!
絵本の選び方
年齢や認知発達の年齢で選ぶ
まずは、一番ベーシックな選び方から。絵本はだいたい、「〇歳向け」というように年齢でおすすめされていることが多いです。子どもによって好みはありますが、これをベースに選ぶのが一番探しやすいですね。
発達特性がある子の場合は、生活年齢と精神年齢が異なることが。その場合は、精神年齢に合わせた絵本を選ぶほうが子どもは興味を持つと思います。(とはいえ、少しずつ生活年齢に合わせた社会的ルールを含む内容の絵本も取り入れていくとよいです。)
今回はこちらの記事を参考にしています→最適な絵本の選び方とは? 子どもの年齢に合った選び方のポイント|学研教室
0~1歳
視力の発達が未熟な乳児期は、形や色がはっきりした絵本がおすすめ!

まる・さんかく・しかくといった単純な形や、赤・青・黄色など原色が多く使われているものなどがいいね。
「ころころ」「てんてん」などくり返しの言葉や、同じような音で構成されたリズミカルな言葉や「にゃーにゃー」「じゃーじゃー」などのオノマトペが出てくる絵本などもおすすめ!
2歳
できることが増えてきて、身の回りのことに興味を持つようになります。日常生活に沿った内容の絵本を選んでみるといいでしょう!

食べ物・睡眠・着替え・トイレに関わるものなどがおすすめだよ。
3歳
言葉の数が増え、想像力も豊かになってくるこの時期には、簡単なストーリーのある内容も理解できるようになります。

日本昔話を理解できるようになるのもこのくらいの年齢から!
特定の分野に興味を持ちはじめる時期でもあります。乗り物・動物・虫・植物・恐竜など、子どもの「知りたい」という気持ちをはぐくむ内容の絵本もいいですね。
4歳
少しずつ社会性が芽生え、絵本の内容を自分と重ねて考えられるようになります。友達とけんかしたときにどうしたらよいのか、がまんしなければならないのはどのようなときなのか、といったことが学べるような絵本もおすすめです。

友達同士のかかわりが増える頃。読み聞かせをすることで、親子で社会的なルールやマナーを考えるきっかけになりますね。
5~6歳
保育園や幼稚園で最年長となり、その自覚も芽生えてくる年頃です。家族・友達を大切にすることや生命と平和についてなど、深く考えさせられるようなテーマを選んでもよいでしょう。

記憶力も高まり、「続きはまた明日」と何日かで長い物語を読み聞かせることも。また、言葉遊びも楽しめるようになってきますね。
参考→最適な絵本の選び方とは? 子どもの年齢に合った選び方のポイント|学研教室
季節や行事に合わせて選ぶ
こちらは、ある程度展開のある絵本が楽しめるようになってからがおすすめ。
春(3~5月)
ひなまつりや桜、入園・入学、こいのぼりなど。
夏(6~8月)
七夕、海・水遊び、花火、夏祭り
秋(9~11月)
お月見、運動会、紅葉、ハロウィン
冬(12~2月)
クリスマス、お正月、節分、雪

日本の伝統行事は、昨今おうちで行うのは難しくなってきていますよね。でもせっかく日本で育つのだから、伝統行事を大切にしたい!そんなときに絵本が大活躍!
発達特性がある子にとって、いつもと流れが異なる行事やイベントは苦手なことが多いのですが、絵本でどのような内容なのかを予習でき、落ち着いて受け入れられるようになることが!
子どもの興味に合わせて選ぶ
こちらも、子どもの興味が出てきてからですね。身近なところでいうと食べ物や動物・虫など。図鑑やイラストがリアルなものなど。子どもの興味をとことん深める応援をしましょう!
特別支援学校に通う子には、電車好きがたくさんいました。(電車にしか興味を示さない子も)学級の本棚には、何冊もの図鑑や雑誌を置いていました。ただ、発達特性がある子には、興味が狭まりすぎてしまうこともあるので、興味があるものを軸に少しずつバリエーションを増やすことをお勧めします!

電車好きなら、電車が出てくる絵本や別の乗り物の絵本など。さりげなく本棚に加え、視界に入るようにしておくのもいいですね。
読み聞かせのコツ
読むトーンやテンポ
まずはスムーズに読めるように、一度下読みをしておくといいでしょう。
そして、感情豊かに読むこと!楽しいシーンは楽しそうに、悲しいシーンは悲しそうに、意地悪な役は悪そうに。下手でもいいのです。いつもの自分の話し方より少し「大げさに」を意識すること!つけられる人は、表情もつけるとさらに良い!!

特に発達特性がある子は、感情を理解するのが難しいことが多いです。様々な場面で、いろんな感情があることに触れることで、理解につながります。
そして、テンポ。0歳児向けの絵本には、同じ音を繰り返す絵本がたくさん。その言葉の音の響きを楽しめるようにするためにも、リズミカルに読むことが重要!
子どもとのやり取り
絵本を読むことに慣れてきたら、今度は子どもを物語に巻き込みながら読んで!
「○○どこにある(いる)?」
「これなーんだ?」
「はい、どうぞ(あーん)」食べ物が登場したときになど
いろいろ質問をしながら、楽しんで読みましょう!子どもの感想を受け止めるのも大事ですね。絵本の読み方は自由です!
読み聞かせから発展!
手遊びや劇遊びに発展することも、より物語の世界観に入り込めで楽しめます!
大がかりな準備はなくてもいいのです。エプロンや三角巾をつけて、お店屋さんごっこ。親子で役を分担して劇のように読んだり、実際に動作をつけて読んだりするのもいいですね。
あとは、登場する食べ物を一緒に作ってみるのも楽しいですよね!フライパンのカステラ、あこがれたものです。
大人数に向けけて読み聞かせをする場合
1人に向けて読み聞かせをする場合は、その子の集中力にだけ合わせてペースを調整し、絵本の向きも、自分が読む向きで大丈夫でしょう。ですが、大人数に向けた読み聞かせではそうはいきません。
まず、絵本の向きは当然ですが子どもに向けます。つまり、読み手には少々見づらい向き。このため、よりしっかりと下読みをしておくことをお勧めします。スムーズに読めるだけでなく、絵本ではなく子どもの表情を見ることができ、子どもの様子に合わせて読む速度や読み聞かせの盛り上げを調整することができます。

あっ!子どもがよそ見してる・・・
大人数への読み聞かせは、どうしてもよそ見をする子がいるものです。ですが、少しでも絵本に注目してほしい!そんなときは!
クイズや質問を交える!
次の展開の予想でも、絵本のテーマに関係する質問などなど・・・参加型にすることで子どもたちの興味は絵本に戻りますよ。
おすすめの絵本サービス
いろや商店くらぶ

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まとめ
いかがでしたか?絵本の選び方から、読み聞かせのコツ、さらには、おすすめの配本サービスまで、盛沢山に紹介しました。
読み聞かせ、最初は緊張するしうまく読めないかもしれませんが、「子どもと楽しむ!」気持ちさえあれば大丈夫!!とにかくたくさん読んでいきましょう!
絵本の選び方も、一つ一つ書店で選ぶのも一つの手ですが、効率よく良い絵本を選びたい、自分では選ばない本と出合いたい人は、定期購読も一つの手だと思います!
たくさんの物語を通して、子供の成長を支えましょう!
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