特別支援学校ってどんなことをするんだろう・・・?
現役教員も実はよく知らない!?特別支援学校の1年間のお仕事を、7年勤務した筆者が紹介します。
内容は筆者の勤務する学校がベースなので、地域によって微妙に異なるかもしれませんがあしからず!
1学期(4~8月)
入学式・始業式
ドキドキの新学期。担任の先生は、4月1日から始業式までの間に、教室の準備や児童名簿、学年だよりなどを作成します。
詳しい仕事内容はこちらをチェック!
入学式や始業式は、体育館で行われることがほとんど。儀式的行事なので、苦手意識を持つ児童もちらほら。どうしてもいられない場合は、退出することもあり!

長時間座り続けることが難しい子が多いので、式次第が前に貼られていたり、校長の話が短かったり、配慮がされているわ。
保護者会
新学期が始まって1週間ほどで行われる保護者会。保護者と担任の顔合わせや年間の行事予定の確認などを行います。基本は学年主任が進めるもので、担任は自己紹介程度です。

保護者会の後にクラス懇談会をする場合があるので、事前に確認しましょう。
4月の個別面談・家庭訪問
ここで保護者との腰を据えた話ができます。基本は学校で面談ですが、場合によっては家庭訪問になることも。
学校や家庭での様子、一年間の目標などを確認します。詳しくはこちらをチェック!
運動会
年間の2大行事の一つ、運動会。春先にやる学校と秋にやる学校があります。
基本は体育の担当が進めていきます(競技内容や練習など)。屋外の行事なので、暑さ対策もしっかりと。
自分の出番ではなく、他学年の競技中の待ち時間の方がつらいことも・・・(飽きてしまうので)。また、保護者が近くで応援していて、そちらに気を取られる子もいます(;^_^A
授業参観
子どもも大人もドキドキの授業参観。学校によっては教室内で参観が可能で、距離の近さになおのこと緊張感が高まります・・・
特別支援学校は、小学校のように机椅子がびっしり並べられた環境で授業を行うことが少なく、椅子だけで先生の周りに集まったり、机をコの字型に並べて学習したりしています。そのため、子どもの真後ろに保護者がいる、という環境も珍しくありません。
保護者がいるといういつもと違う環境に子どもは、ソワソワ。上手にできたらウキウキ!
いつも以上に、子どもへの呼びかけの口調は気を付けることをお勧めします。
水泳
夏だ!プールだ!
最近は6月後半からプール開きをする学校が増えました。逆に7月は気温が高すぎて入水不可なんてことも・・・
水が好きな子は飛び込みに注意。苦手な子は、少しずつ慣れさせてあげましょう。水中を歩くだけでも、十分活動の一つになります。宝物ひろいやフラフープくぐりもおススメ。
遠足
動物園や水族館など近所の施設に訪れます。他の利用者もいるため、迷子やマナーに注意!
クラスや学年の集団で歩くことを練習しておくと安心です。トイレで見失わないように!
筆者の勤務校では、記念写真を撮り、後日家庭配布をしていました。
1学期の成績表作成・配布
学校によって頻度や種類は異なりますが、筆者の勤務校では、3期制で児童向けの成績表、2期制で保護者向けの成績表の2種類がありました。どちらも、家庭に配布する前に、学年主任、学部主任、管理職にチェックを受けます。そのため、配布の1か月前には完成していないといけませんでした。
児童向けの成績表は、写真入りで、長期休みの前に配布するものでした。学級で子どもたちに紹介しながら手渡すため、子どもが嬉しそうに受け取る姿が癒しでした。
終業式・夏休み
終業式を迎え、長期休みに突入!といっても、教員の仕事は夏休みにも・・・
日直当番やプールの管理、研修や健康診断など学校の仕事から、成績処理や授業準備などやっておくと後の自分の助けになる仕事まで。
でも、希望を捨ててはいけません!教員のいいところは何といっても夏休みがあること!連続して何週間も一般企業では休めませんからね!研修など避けられない予定はあるかもしれませんが、筆者は初任の頃からたくさん旅行に行きました!
2学期(9~12月)
個別面談
夏休みの終わりや2学期が始まってすぐに行われる2回目の面談。ここでは、夏休みの様子や2学期の学校の目標などを話します。

2学期に宿泊の行事がある場合は、ここで服薬や入浴、就寝の様子を聞いておくと安心!
始業式・引き取り訓練
久しぶりの登校で儀式的行事、1学期の終わりよりはザワザワすることが予想されます。
また、災害時の下校練習のための引き取り訓練を合わせて実施する場合も。スクールバスでの下校ではなく、保護者が学校にお迎えに来ます。
前期の成績表作成・配布
児童向けの成績表はまだですが、保護者向けの前期の成績表はこの時期に配布します。
そのため、夏休み中に入力をしてしまう先生が多い印象でした。
管理職まで回覧が回った後、文章の修正も地味に手間のかかる作業です。
授業参観
2学期が始まってしばらくした後、2回目の授業参観。
こちらは、1回目の参観と流れは同様になります。
宿泊行事
小学校高学年向けの行事、宿泊。1泊二日ですが、訪れる場所の下見やしおり等配布書類の準備、学校での打ち合わせから教育委員会への届け出、宿泊施設等の予約など仕事は多岐にわたります。
とはいっても、引率教員全員で仕事は分担しますから、まわりと協力して進めれば大丈夫。
1泊といえど、子どもたちはたくさんの荷物を持ってきますから、荷物の取り違えなどに注意!
大変なだけあって、子どもへの学習効果は絶大!親元から離れて集団生活をするということで、子どもの自立心がかなり高まり、保護者も我が子の成長ぶりに感激です。
学習発表会
2学期の終わりに行いますが、ほぼ1年間の学習の集大成を発表する場です。
昔は劇をやることもありましたが、最近は学習成果発表の形が増えてきました。(ストーリー仕立てに脚色して)
学習でできるようになったこと、体育や音楽でできるようになったことをそれぞれ発表します。図工で作った背景や衣装も必見です。

最初はイメージがわかないと思うから、過去の映像を見て参考にするといいわ!
保護者会
大きな行事が終わった後すぐの保護者会。今年度2回目ですね。
2学期までの学習の紹介や終わったばかりの学習発表会の練習風景や裏話など、それぞれ教科や行事の担当者が話すことになると思います。写真や動画があるとより伝わりやすいですね。
行事の感想や2学期を振り替えってなど、保護者に一言ずつコメントをもらう場合もありますよ。
2学期の成績表作成・配布
今回は児童向けの成績表の作成・配布です。行事が多い2学期なので、1枚は行事の評価を入れるようにしていました。
3回配布するため、1年の中でどの教科もまんべんなく評価できるように意識をして作成しました。

筆者は、1学期と3学期の成績表に成長の違いが分かりやすい、「着替え」や「朝の支度」といった日常生活の指導や毎日取り組む「国語算数」を載せることが多かったです。
終業式・冬休み
夏季休業と違い、教員向けの研修は多くない印象です。日数もそれほど長くないですね。
夏季休業は年休のほかに5日夏季休暇がもらえますが、冬季休業はもらえません。自分の持っている年休の中で調整してリフレッシュしてくださいね。
冬季休業中にやっておいたほうがいい仕事としては、出席簿の締め作業と3学期の授業計画や打ち合わせなどがあげられます。冬季休業中は年休を使う先生が多いので、打ち合わせの予定は早めに決めておくとよいです。
3学期(1~3月)
始業式
2週間ほどの休み明けの登校です。夏休みほどではありませんが、スロースタートで少しずつ学校のリズムを取り戻せるようにしましょう。最初からエンジン全開で頑張らなくても大丈夫です。
ALTによる外国語活動
学校によって、学年によってALTの授業を行うタイミングは異なりますが、特別支援学校でもALTによる外国語活動の授業がありました。
私の勤務校では、学年の中でALT担当を決め、その担当が中心となって全3回の授業の計画や進行とALTとの打ち合わせを行いました。
授業内容は、英語の挨拶や食べ物の名前などを歌やパワーポイント教材などで学習するものでした。また、ALTの先生の出身国について学ぶことも。

外国語活動は、とにかく外国語に親しみを持つことがメインとなっているので、楽しい雰囲気で発音を聞いたり話したりしていましたよ。
個別面談
年度末の面談です。1年間の振り返りや次年度の課題について話します。

子どもの成長について存分に共有してくださいね!
3学期の成績・後期の成績表、作成・配布
3学期は児童向けの成績表と保護者向けの成績表の両方を作成しなくてはいけません。どちらも、家庭に配布するものですので管理職のチェックが必要です。余裕をもって作成しましょう。
保護者向けの個別指導計画は、年度末の要録や次年度の個別指導計画の下書きにもつながるので、余裕がある場合は、そちらも並行して進められると効率が良いですよ。
保護者会
面談もそうですが、保護者会も1年間の成長を伝えられる良い機会です。また、日々の指導は保護者の理解と協力なくしては成り立たないため、感謝を伝えることも大切です。
また、図工作品や学校置きの荷物など、かさばるものを持って帰ってもらうチャンスでもあります。事前にどれくらいの量があるのかを確認し、必要であれば大きいバッグなどを持ってきてもらいましょう。
卒業式・修了式
この儀式をもってようやく1年が終了となります。儀式的行事は苦手な子が多いですが、流れを伝えたり、事前練習をしたりして慣れていきましょう。
卒業式は保護者がかなり楽しみにしている行事です。大きな行事ですから事前の練習もかなり行います。大人も子どもも見通しをもって参列できるとよいですね。
春休み
1年間の授業が終わってホッと一息、と言いたいところですが長期休業の中で一番忙しいのが春休み。年度末の諸帳簿から、教室の片づけに、次の年度の準備、やることリストを作成して一つずつ消化することをお勧めします。
まとめ
いかがでしたか?ざっとではありますが、特別支援学校での1年の仕事を紹介しました。まとめてみると、どの時期も忙しく感じますが先を見通して、一つ一つ達成していけば大丈夫ですよ。
締め切りがある仕事に関しては、周りに確認しながら遅れないように取り組んでくださいね。




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