春から特別支援学校の教員として新たな一歩を踏み出すあなたへ。
特別支援学校勤務経験のある筆者が、始業式までのやることリストを詳しく解説。
これからの準備に役立つ情報が満載です!
始業式までのやることリスト一覧
まずはやることリストを一覧で紹介!
- 学年の子どもの名前と顔を覚える
- 元担任から引き継ぎをうける
- 指導記録を読む
- 教室の整備
- 授業カード・予定ボードづくり
- 名札づくり
- 諸帳簿の作成
- 学級経営計画作成
- 学年だより作成
- 授業の年間計画作成
- 教材の準備

え・・・こんなにあるの・・・!?

一つ一つはそれほど大変じゃないよ。一緒に確認しよう!
やることその1 子どもを知ろう
着任式が終わると、自分の配属学年を知らされます。自分が担任する学年や子どものことを確認しましょう。
・学年の子どもの名前と顔を覚える
何といってもまずは名前!名簿を見て覚えよう。難しい読み方の子や外国籍の子、同じ苗字の子などしっかり確認しよう!

学年に去年からいる先生がいれば、顔写真カードで教えてもらおう。より覚えやすいよ。
・元担任から引き継ぎをうける
学校内に去年担任を持っていた先生がいればラッキー!できることや課題、注意事項(パニックや他害、アレルギー、保護者対応、こだわりなど)を直接聞いちゃおう。面倒見の良い先生だったら去年使っていた教材を借りたり、指導に悩んだときにアドバイスをもらったり、できるかも!
・指導記録を読む
元担任が異動しちゃってても落ち込まないで!学校には今までの指導記録(個別指導計画)が保存されているよ。日常生活の指導から各教科まで全ての項目に指導内容、手立て、評価が細かく書かれているから今後の指導の参考になるよ。

毎年作られているわね・・・もしかしてこれを私も作るの!?

いわゆる通知表だね。私は前期・後期で2回作ったよ。書き方は学校ごとにマニュアルがあると思うよ。先輩に教わりながら書いてみよう!
やることその2 教室をレイアウトしよう
学年で教室の場所を割り振られます。自分の教室のレイアウトは自分で決められるよ。まさに自分の城!
・教室の整備
まずは去年まで使っていた椅子と机を教室の中に入れよう。ホワイトボードやハンガーラック、子ども用ロッカーなど備品がそろっているかも確認しよう。壊れているときは交換をお願いしてね。
・授業カード・予定ボードづくり
小学校によくある黒板に書かれた予定表を作ります。特別支援学校は黒板は使いません。(私の学校にはそもそもありませんでした。)壁にホワイトボードが埋め込まれている教室もあれば、移動式ホワイトボードを使う教室もありました。
マスキングテープで表を作り、そこに予定カード(教科名やイラスト入りのカード)を貼ります。予定カードは去年使っていたものが持ち上がりでもらえることが多いよ。なくても学校にデータはあるはず!
・名札づくり
子どもの名前が書かれたカード。ロッカーや机椅子など子供が自分のものを見分けるために貼るよ。まだ文字が読めない子どものために色付きで作ることが多いよ。高学年で文字が読めるようになってればあえて全員白色で作り直すことも。
名前を縦書きで書かれた札は朝の会での出欠で使うことが多いよ。
やることその3 書類を作ろう
・諸帳簿の作成
4月当初の職員会議で説明されるのに、一番理解がしにくい仕事ランキング1位!とにかく帳簿系はややこしいのに締め切りが短くて大変!指導要録、出席簿、児童名簿などなど・・・とりあえず手帳にメモしよう。
とはいえ、年度当初は担任名や校長名などのゴム印や児童名簿の入力など単純作業がほとんど。ただ要録は金庫保管で大切な書類なので、学年みんなで確認しながらやるのがおすすめ!
・学級経営計画
どんな子どもがいるクラス(実態)でどんなクラスにしていきたいか(経営方針)を書類で宣言!
実態には、児童の障害名や性別、身体の特記事項などを書くよ。ADL(日常生活動作)やコミュニケーション能力の実態もここに書くよ。
経営方針には、どんなことに力を入れて指導するかを書こう。コミュニケーション力を高めたい、ADL能力を高めたい、などざっくりした目標で大丈夫!

ココだけの話だけど、今までのデータがパソコンに残されているはずだからそれを参考にしちゃって大丈夫!
・学年だより作成
学級通信ならぬ学年だより。学校ごとに発行頻度は違うと思いますが、私の学校では2週間ごとに発行して、授業予定や持ち物、下校時刻などをお知らせしたよ。
第1号は、担任紹介、クラス発表、教室場所などを伝えることが多いよ。着任してすぐに第一号を任せられることはほぼないけど、担任紹介で保護者に向けた簡単なメッセージを書くよ。他の先生を参考にしながらフレッシュでやる気あふれるメッセージを書いちゃおう!

保護者に配布する手紙は、必ず学年、管理職のチェックが入るよ。筆者は保護者へのメッセージを直されたんだって。不満に思う人もいるかもだけど、誰かにチェックしてもらえるのは安心だよね。
やることその4 授業を考えよう
・授業の年間計画作成
特別支援学校には、国語・算数、音楽、体育、図画工作、生活単元学習、遊びの指導などの教科があります。小学部には専科の先生がいないことも。学年の先生で各教科の担当を振り分けるよ。
年間計画は、ざっくり何月にどんな授業をするか計画を立てるよ。わかりやすく体育で紹介するね。
指導内容 | |
4-6月 | 運動会練習 |
7月 | 水泳 |
9-10月 | 器械運動 (マット・平均台) |
本物はもう少し細かく書かれているよ。でもこればあくまで予定なので、変更しても大丈夫。

初任の先生は先輩と一緒に教科を担当することが多いよ。自分の希望教科になれるかはわからないけど先輩に教わりながら覚えていこう。

生活単元学習ってなに・・・?
・教材の準備
授業で使うやることカードやパワーポイント、国語算数で使う教材など、準備しておくと学校が始まってからがぐっと楽になるよ。
自分で作れなくても先輩たちのデータや教材を借りれるか、聞いておくだけでも!最初は借りて、今後も使うようなら自分でアレンジしたり、作ったりしよう。
特に音楽や生活単元学習ではパワーポイントをよく使うよ。先輩のデータをコピーさせてもらおう!
まとめ
やることはだいたいわかったかな?全貌が見えて逆に憂鬱になった人もいるかもしれないけど、過去のデータを参考にするだけで作業が楽になることが多いから、わからないことはどんどん周りに聞いて、効率よく仕事を進めてね!

4月から頑張る先生を応援してるよ!
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